【コラム】韓国政府、「起承転北」が韓半島の平和を開くと誤導してはならない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.14 11:05
◆政治的隠蔽・うそ、時代や思想の区分なく
2019年12月30日、武漢の眼科医だった李文亮氏はSNSを通じて初めて新型コロナの危険性を知らせたが、武漢公安局は彼をデマ流布者としてとらえて起訴した。患者を診ながら彼自身も感染して死亡すると、中国人の哀悼が事実を隠して情報を統制する政府に対する怒りに変わっていった。さらに「前にはウイルス、後ろには公安」と武漢の実態を告発した市民記者の陳秋実氏が行方不明となり、中国の民心のマグマはさらに熱を持ち始めた。2018年3月の改憲を通じて「10年執権不文律」を破って長期執権の基盤を固めた習主席が経済成長の鈍化と民主化への熱望に続き、感染病の拡散で最大のリーダーシップ危機に直面することになった。習主席はどのような選択をするだろうか。
もし習主席が言論検閲、都市封鎖を通じて今回の事態を解決しようとする強硬な統制策を続けるなら、これは人道主義的観点で非難されるだけでなく、政権安定の側面でも賢明な選択ではないだろう。操作と統制で短期的な社会安定を維持できるとしても、中長期的にはより大きな社会的混乱と体制危機を招くことになる。習主席がいくら鉄拳統治を堅持するといっても、地球村市民がウイルスの不安でこれほど大騒ぎしているのに、封鎖地域に閉じ込められて恐怖と混乱に包まれた何千万人の忍耐心の限界が無限であるはずがない。ふと1911年に清を没落させて中華民国が生まれる契機になった辛亥革命が起きた場所が武漢地域だったという歴史的事実が脳裏をかすめて少し怖くなった。