【コラム】昨年犠牲になったクジラ1960頭…急いで混獲減らすべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.13 14:07
全世界の海をゆうゆうと泳ぐクジラ。五大洋にはシロナガスクジラ、ミンククジラ、シャチなど100種類近いクジラが生息し、国内沿岸でも35種類が見られる。クジラは海洋生態系食物連鎖で最上位の捕食者の地位を占め、生態系のバランスをとる役割をする。同時に海洋環境の健康性を表す指標種でもある。
クジラを見る韓国人の視点は二重的だ。観光船から目撃したクジラの群れに感嘆しながらも、一方ではクジラの肉を食べ続けている。捕鯨を全面禁止しているが、蔚山(ウルサン)や慶尚北道浦項(ポハン)の飲食店・市場ではクジラの肉が売られている。混獲(bycatch)のためだ。蔚珍(ウルチン)海洋警察署の関係者は「海に設置したり投げたりした網やロープにかかって死んだクジラ、すなわち混獲されたクジラは保護種でなければ、海洋警察が銛の使用など不法捕獲でないかどうかを調べ、競りを通じて鯨肉が流通することもある」と話す。