【時視各角】総選挙用の「習近平訪韓」執着の終わり
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.04 11:47
韓国で総選挙を控えた与党としては、習近平中国国家主席の訪韓ほど垂涎もののカードも珍しい。敵が知っていても防ぐ方法がないことが最上の作戦なら、これほど完全に一致するものも他にない。闘鶏のような野党の人々、THAAD(高高度ミサイル防衛)論争後に深まった韓中間葛藤を一度に落ち着かせるビッグイベントをどのような名分で反対するだろうか。習主席の訪韓で韓中関係に温もりが戻り、韓国経済の足を引っ張っていた限韓令が解消されるなら、現政権の政治的功績として遜色ないものになるだろう。
だが、思わぬ障害物が飛び出してきた。日々激しさが増す武漢肺炎だ。習主席の訪韓に大きな期待をかけていた現政権は、悪化の一途をたどる中国の状況にもかかわらず、強行しようとする勢いだ。今月2日、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が韓中間の外交日程に関連して「滞りなく推進する」と明らかにしたことからも分かる。