【社説】新型コロナ対策の補完が急がれるのに韓国与党は自画自賛する時なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.04 10:54
新型コロナウイルス感染症の死亡者が3日0時を基準に361人に急増し、2003年重症急性呼吸器症候群(SARS)事態当時の人命被害規模(中国本土基準349人)を超えた。新型コロナの感染速度と被害規模がSARSの時を上回っているため、韓国政府は迷っていたところタイミングを逃がさずに一歩先に強力な先制対策を打ち出す必要がある。
発祥地である中国の状況はますます危うくなっている。「SARS国民英雄」とよばれる中国工程院の鐘南山院士は「新型コロナが上昇期にあり局地的に爆発する可能性がある。今後2週間絶頂に達するものと判断されるが、依然として警戒心を緩めてはならない」と警告した。延長した春節連休が終わるごろである8~10日に中国の鉄道移動人口が最大になれば伝染病の拡散統制に重大な峠になるものとみられる。
このような状況で韓国政府は4日0時から湖北省を旅行した外国人の入国制限を始めた。だが、湖北省外部で全体感染者の40%が発生したため、今回の入国制限措置が非常に不十分だという指摘を受けている。実際に、中国31省・市・自治区の中で300人以上の感染者が発生した省は長沙・広東・河南・湖南・安徽など6省だ。チェ・デジプ医師協会長は「(武漢以外の中国大都市の中で)感染危険が高い杭州・広州・鄭州・長沙・南京など上位5都市旅行者の入国を全面禁止しよう」と追加対策を提案した。韓国政府が耳を傾けるべき声だ。