韓経:マスク大乱…「息つくひまもなく」稼働する東レとヒュービスの不織布工場
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.03 10:28
ヒュービスや東レ尖端素材など韓国の化学繊維企業がマスク素材(不織布)の生産量拡大に乗り出している。新型コロナウイルスによる肺炎患者が増え、韓国国内需要だけでなく中国のマスク輸入が急増しているためだ。
2日の業界によると、ヒュービスはマスク用ポリエステル(PET)短繊維生産を来月まで20%増産することにした。ヒュービスはPET生産で韓国1位の企業だ。PETはヒュービスの全体売り上げ(昨年1~9月基準6565億ウォン)の95%を占める。会社はPETのうち一部をマスク用として生産している。ヒュービスのPET工場稼動率は昨年平均77%だったが今年に入ってからはマスク用素材ラインを完全稼動中だ。ヒュービス関係者は「先月すでに3月生産分まで供給契約を終えた」と話した。
また別の不織布素材であるポリプロピレン(PP)スパンボンドの主力メーカーである東レ尖端素材も状況が似ている。東レ尖端素材は2017年から1150億ウォンを投資して2018年に慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)にPPスパンボンド生産設備を拡充した。同社のPPスパンボンド生産能力は年1万8000トンから6万4000トンに増えた。マスク素材でPPスパンボンドが最も多く使われており、1位の東レ尖端素材の売り上げが大きく増えるものと業界は予想している。