【社説】海外同胞を落胆させたチャーター機の遅延、韓国政府の安易な対応のせいではないか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.31 07:50
新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)の震源地である中国武漢に当初チャーター機4便を派遣して滞留中の海外同胞と付近で孤立した韓国人700人余りを送還しようとしていた政府の計画が難航している。直ちに30日午前10時と正午に仁川(インチョン)空港から2機のチャーター機が武漢に出発しようとしたが、突然離陸が遅れて海外同胞が慌てた。中国全域でウイルス感染が確認された人が7711人に迫り、韓国でも2人が追加された中で、特に武漢一帯は「幽霊都市」化することで残った市民がラーメンで食事をする阿鼻地獄の状況に置かれている。しかし、政府当局は30日明け方に海外同胞に説明もせず「空港集結の日程を取り消すから待機してほしい」と知らせて不安を加重させた。
韓国政府は30日、中国当局と交渉の末にこの日夜にチャーター機を武漢に急派することにしたが、中国側がチャーター機の運航数を1機に制限して輸送計画に相当な支障が生じた。交差感染を防ぐために中間座席を空けたり、対角線で乗客を座らせたりして連れてこようとしていた構想も水の泡になった。一方、米国と日本は29日、武漢にチャーター機を派遣してそれぞれ201人と206人の自国民を無事に撤収させて比較された。