【社説】新型肺炎まで襲った韓国経済、革新と改革が突破口だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.29 11:41
世界の金融市場で連日金価格とともにドルと円が強気を見せ、主要国の証券市場が大幅な下落傾向に転じた。経済状況が不安になると安全資産に資金が集まる典型的な経済危機の兆候だ。しかし震源地は金融ではなく中国・武漢で急速に広がっている新型コロナウイルスによる新型肺炎だ。企業が倒産するように目に見える危険ではなく、その波紋がどれだけ続くのか計りにくい。それだけ不確実性が高まり、経済心理は急速に萎縮している。武漢に進出したSKをはじめ、サムスンやLGなど韓国企業は駐在員を緊急に撤収させたり中国出張を中断している。
この程度の衝撃ならほとんどパニック水準といっても過言ではない。昨年財政を注ぎ込んでかろうじて2%の経済成長率を達成した韓国経済は、最近半導体景気が回復し、中国のTHAAD報復も緩和されたことで、底を打ち小幅に反騰するという期待感が大きかった。韓国政府が今年の成長率を2.4%と楽観した背景だ。だがこうした期待は水の泡になる懸念が大きくなった。武漢ショックが拡大し、韓国の最大輸出市場である中国経済が急速に萎縮しているためだ。