貿易戦争を解決すると武漢肺炎…中国経済「ブラックスワン」に直面か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.23 10:35
世界全域に広がっている新型コロナウイルスによる「武漢肺炎」が中国経済に悪影響を与える可能性があるという懸念の声が続いている。22日(現地時間)、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は「武漢肺炎が2020年中国経済の『ブラックスワン』(事前に予想できない経済危機)になるものとみられる」という専門家らの見解を紹介した。
IHSグローバルインサイトのアジア太平洋首席エコノミスト、ラジブ・ビスワス氏はSCMPに「武漢肺炎でアジア太平洋地域の潜在的な経済リスクが大きくなっている」と話した。これに先立って、みずほ銀行のシニアエコノミストであるビシュヌ・バラサン氏もCNBCとのインタビューで「新型コロナウイルスが『恐怖要因』になり、中国内経済活動が急速に萎縮するだろう」と展望した。
かつてから中国経済のブラックスワンに選ばれてきた貿易戦争は一段落した。15日、米国と中国は18カ月間の貿易戦争を終了する第1段階の貿易合意に署名した。米国行政府は中国に対する制裁を一部緩和し、中国は米国商品の購入を増やす内容だ。