韓国、経済成長率かろうじて2%、その裏には文大統領の「建設拡大」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.23 08:22
昨年韓国の経済成長率がかろうじて政府目標値の2%をクリアした金融危機当時の2009年の0.8%から10年ぶりの低い数値だが懸念した成長率1%台への急落は免れた。昨年10-12月期のサプライズ成績のおかげだ。
韓国銀行が22日に明らかにしたところによると、昨年10-12月期の実質国内総生産(GDP)増加率は市場の予想を上回る前期比1.2%を記録した。潜在成長率の0.67%を大きく上回るだけでなく、2017年7-9月期の1.5%から9四半期来の高水準だ。
低調だった成長が回復したのは喜ばしいことだ。だがその要因を見てみれば首をかしげることになる。これまで韓国の経済成長率を引き下げている最大の要因に挙げられる建設投資が突然急増し成長率を引き上げたためだ。昨年10-12月期の建設投資は建物と土木建設がともに増え6.3%増加した。2001年7-9月期の8.6%から18年来の高水準だ。7-9月期に建設投資が6%減少したのと比較すると急激な傾向転換だ。昨年振るわなかった建設業が10-12月期にはなぜ回復したのだろうか。政府が財政支出を最大限増やし、インフラをはじめとする建設業にお金が集まったためだ。