韓国、21年ぶりに実質GDIが減少
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.22 17:55
昨年、韓国の実質国内総所得(GDI)が21年ぶりに減少した。韓国銀行が22日に発表した「2019年10-12月期および年間国内総生産(GDP)」速報値によると、昨年のGDIは前年比0.4%減少した。1998年(-7%)以降、21年ぶりにマイナス増加率となった。実質GDIは国内の生産活動によって発生した所得の実質購買力を表す指標だ。GDIが減少したというのは、家計や企業など国内経済主導者の財布がそれだけ薄くなったことを意味する。
GDIが減少したのは1956年と第2次石油ショックが起きた1980年、外国為替危機に直面した1998年に続き今回が4度目だ。世界金融危機が襲った2008年にもGDI増加率はプラス(0.1%)を維持した。昨年はこれといった外部ショックがなかったのにGDIが逆行したことになる。
韓国銀行は半導体など輸出品価格が原材料などの輸入品価格よりも大きく落ち込んだことを原因に挙げている。韓銀のパク・ヤンス経済統計局長は「主力輸出品である半導体価格がDRAM・NANDともに大幅に下落しながら、韓国経済の輸出環境が非常に悪化したことがGDI減少につながったものと把握される」と説明した。