【コラム】ドローン斬首作戦、韓半島では不可能だが…トランプ大統領は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.22 11:03
トランプ米大統領がイラン軍首脳部を相手に駆使した「ドローン斬首作戦」は北朝鮮が相手でも可能なのだろうか。軍事的常識ではほとんど不可能な作戦というのが外交安保専門家の見解だ。「韓半島では最後の手段」という声もあった。
まず、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官への攻撃に利用された米軍ドローンはMQ-9リーパーというが、リーパーの空対地武器は近距離用だ。ドローンの攻撃方式は概して熱画像カメラなどで動くターゲットをリアルタイムで確認して打撃する形だ。したがってほとんどの場合、ターゲットの数キロメートル以内に接近しなければいけない。キム・ヒョンチョル元空軍参謀次長は「事前に打撃対象の座標を入力する弾道ミサイルとは違い、ドローンは肉眼で確認して位置を把握する臨機目標(Target of Opportunity)を狙うため遠距離攻撃用でない」と説明した。すなわちホワイトハウスが北朝鮮を相手にドローン攻撃を指示したとすれば、これは北朝鮮領空に入る必要があるということだ。峨山政策研究院のチャ・ドゥヒョン客員研究委員は「イランよりきめ細かい北の防空網を潜り抜けなければいけない。イラク領空で駆使したものとは次元が異なる」と述べた。ドローン露出による北朝鮮の逆攻勢など戦争拡大を想定するシナリオまで事前準備が要求されるということだ。