北朝鮮個別観光、制裁対象ではない? カミソリ・イヤホン・ヘアドライヤーも国連禁止品
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.22 11:01
韓国統一部は20日、北朝鮮個別観光推進方針を公式化して制裁対象ではないというところに重点を置いた。だが、個別観光で派生する可能性のあるすべての状況も制裁から自由ではない。
統一部は「観光目的時の個人携帯品は制裁対象と見るのは難しい」とした。だが、制裁では行為そのものが問題であって、目的は関係ない。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議2397号は、品目分類コード(HSコード)85に該当する品目の北朝鮮移転を禁じているが、この中にはカミソリやヘアドライヤー、イヤホン、携帯電話などが含まれている。国連制裁はぜいたく品の搬入も禁止している。真鍮・ダイヤモンド・ルビーなどが入った宝石類や高級腕時計などがこれに該当する。
統一部は個別観光の必要性として、境界地域の経済活性化、新規観光需要の創出などを挙げた。金剛山(クムガンサン)観光中断後、高城郡(コソングン)の経済的被害額が4300億ウォン(約406億円)で、韓国を訪れる観光客(1750万人)と海外に出て行く観光客(2800万人)の差による観光収支赤字幅が大きいとしながらだ。当局者は「経済的側面からのアプローチが重要だ。(北朝鮮観光が)魅力的であるかもしれないという判断」と話した。