太永浩元駐英北朝鮮公使「李容浩氏の解任、金正恩委員長の不安心理が反映」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.21 08:29
北朝鮮の外交を総括する外相が李容浩(イ・ヨンホ)氏から李善勧(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会(祖平統)委員長に交代された中で、太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の不安な心理が反映されたとみられると分析した。戦略的に考えずに即興的に下された決定であり、これは北朝鮮外交はもちろん韓半島(朝鮮半島)の状況にも悪影響を及ぼす可能性があるという評価だ。
太氏は19日、自身のブログに「李容浩外相の更迭からみた金正恩の不安心理」という文章を通じて「今回の人事は具体的な戦略や緻密な打算によるものではない」と主張した。同時に、「遅々と進まない米朝交渉に突破口が作られないから、ひょっとして指令塔でも変えれば奇跡が起こるのではないかと思う金正恩氏の期待感と即興的な決心の結果」と付け加えた。
今回の人事が知らされると専門家らは概して北朝鮮が米朝関係、南北関係の大転換を念頭に置いた「戦略的」人事の措置を取ったとと評価した。だが、太氏は「北朝鮮のある局面転換と見なすような拡大解釈は避けてほしい」と強調した。