韓国ゲームの枯死狙う中国…34カ月連続で販売許可0件の珍記録
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.14 11:13
モバイルゲームスタートアップのバフスタジオを経営するキム・ドヒョン代表は、いまでも2017年を思い出すと気が遠くなる。進行中だった中国企業との契約が突然中断された。韓国政府の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備後に韓中関係が急速に悪化したためだ。その後新作『マイオアシス』を韓国のアプリケーションストアで発売したが、2時間で中国の違法ダウンロード市場にコピー版が出回った。キム代表は「社員の払う給与が1カ月分しか残っていないほど厳しい状況で当惑した」と明らかにした。幸い『マイオアシス』が米国や日本などで成果を出し危機は乗り越えた。キム代表は「最近では中国企業が韓国市場に参入しており、中小開発企業は立つ場所を失っている」と残念がった。
◇三重苦に苦しめられる韓国のゲーム会社
中国のゲームサービス許可権である「版号」の発行が2017年3月から34カ月にわたり中断されている。THAAD配備による「限韓令」(韓流禁止令)が下されてからだ。韓国貿易協会によると、中国政府は昨年海外ゲーム185件に対し版号を発行したが、このうち韓国のゲームは1件もなかった。韓国のゲーム会社の手足が縛られている間に中国企業は中国内外で勢いに乗っている。現地市場では韓国ゲームを違法コピーした現地ゲームが人気を呼んでいる上、韓国市場で積極的に営業する中国ゲーム会社も増加している。