【社説】ルノーサムスン労働組合の瀬戸際戦術、労使共倒れを自ら招く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.13 10:49
ルノーサムスン自動車釜山(プサン)工場が10日からの「部分職場閉鎖」に入った。労働組合の全面スト宣言にもかかわらず役職員の80%ほどが出勤する中、工場を最大限に稼働させて生産への支障を最小化するため使用者側が苦肉の策として部分職場閉鎖カードを取り出したという。
ルノーサムスン労働組合は賃金団体交渉交渉が決裂すると、先月20日に奇襲的な部分ストに入った。労働組合は、数年間の黒字にもかかわらず使用者側が基本給据え置きと希望退職で労働者に圧力を加えていると反発した。しかしスト参加率が30%ラインまで落ちると、労働組合は7日から「ゲリラスト」に方法を変えた。出勤した勤労者を2、3組に分け、特定の時間に作業をしないという形だ。一つの工程が停止すれば生産ライン全体がストップする工場の特性を狙った。これに対抗して使用者側は生産支障を最小化するために部分職場閉鎖を決めたという。
労働組合のストによる使用者側の部分職場閉鎖は昨年6月以来7カ月ぶりだ。当時、2018年の賃金団体交渉をめぐり労使葛藤が長期化すると、使用者側が部分職場閉鎖を断行した。労働組合は2018年10月から昨年4月まで計62回、250時間の部分ストをした。ストは全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下の金属労働組合系列が指導部を掌握して続いている。