【現場から】「自動運転車の事故は誰が責任を取るのか」…韓国政府の無責任な自慢
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.09 08:53
「中途半端な制度だ」。6日、韓国国土交通部が「世界初」と発表した「部分自動運転車(レベル3)安全基準」に対する国内車両管理会社の役員の言葉だ。「事故責任の基準や保険制度が用意されていないが、世界初にこだわって施行規則から改正しようとしたのではないのか」と指摘した。
今回の安全基準は、政府が昨年10月に発表した「未来自動車産業発展戦略」のロードマップの一つだ。当時、政府はレベル3の安全基準と共に保険制度を用意すると述べた。ところが今回の発表からは保険の話が抜けた。早ければ7月から自動で車線を維持する機能を搭載した自動運転車が登場する可能性がある。運転手がハンドルを握らず一定区間を走行できる。自動運転時代が近づいているが、消費者は「自動運転で事故が発生すれば誰が責任を取るのか」 「突発状況に対処できるのか」と懸念の声を出している。レベル3は完全自動運転ではなくて運転者の介入が必要だ。事故が発生した場合、賠償責任が運転者にあるのか製造会社側にあるのかについて明確な基準が必要だ。
国会では保険関連の立法の議論があった。レベル3の自動運転車に乗って事故が発生すれば、一次的には運転者が責任を負う。しかし事故の原因がシステムの欠陥なら製造会社側に保険金の支払いを請求する方式だ。こうした内容の法律改正案が現在国会で審議中だ。国土部関係者は「安全基準が導入される7月までは関連法案が通過するだろう」とし「(法案が通過しなくても)従来の自動車損害賠償法をそのまま適用することができる」と述べた。