ホルムズ海峡に行くという韓国駆逐艦、米国とイランの狭間で進む道失った
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.06 10:27
米軍によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官空襲で米国とイランの関係が一触即発の状況に突き進み、ホルムズ海峡への派兵をめぐる韓国政府の悩みが深まっている。米国との関係、韓国船舶保護などを挙げ派兵に傾いていた韓国政府の既存の計算法がイランとの戦争の可能性という突発変数で再び混乱に陥った。
韓国政府関係者は5日、「派兵と関連してまだ決まったことはない。情勢が良い時にわれわれに役立つ判断を下すだろう」と話した。今後の中東情勢を見守った上で長期的な観点から国益計算機を叩いてみるという意味だ。
当初韓国政府は昨年12月に青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれた国家安全保障会議(NSC)常任委員会会議でホルムズ派兵方針に同意した。来年1月にバーレーンに司令部を置く有志連合の国際海洋安保構想(IMSC)に連絡将校1人を送って準備作業を行い、2月にはアデン湾海域にいる海軍艦艇をホルムズ海峡に送る計画だった。この案の通りならば2月初めに駆逐艦「姜邯賛(カン・ガムチャン)」と任務を交代する清海(チョンヘ)部隊31陣の4400トン級駆逐艦「王建(ワン・ゴン)」がホルムズ海峡へ向かうことになる。すでに王建部隊員には作戦地域が任務中に変更される可能性があるとの公示が内部的に通達されたという。国防部は法律検討の結果新しい部隊の派兵ではなく既存部隊の作戦地域変更は国会の同意を受けなくても可能だという判断を下している。