<チャイナインサイト>限韓令の解除で韓中関係は回復するのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.03 16:34
◆ニューノーマル:冷たくも熱くもなく
2020年春と予想される習近平主席の訪韓の前後に、THAAD経済報復の象徴と見なされる中国人団体観光(クルーズ、チャーター機)と韓流文化制裁が改善される可能性がある。その時、韓国の代表的な韓流アイドルの中国公演再開が発表され、首脳会談のムードが形成される可能性もある。しかし「下方平準化」された韓中関係の「ニューノーマル」は大きな枠で持続すると考えられる。訪韓した王毅外相がTHAADについて以前のように韓国に批判的な態度を取らず「THAADは米国が配備した」と述べ、米国の責任とした点は示唆することが多い。中国にこれといったTHAAD解決の答えを出せない韓国に対し、中国が自ら答えを与えたのだ。THAAD問題は中国が望む時に解くという意味だ。
結局、韓中関係は「THAAD前」と「THAAD後」に分かれる。THAADに関する「3不」が「約束」か「立場表明」かという表現をめぐり韓中が葛藤する状況も、結局は中国が韓国に圧力を加えることができるカードだ。例えば米国が中距離ミサイルを韓国に配備すれば、中国は「3不違反」という可能性がある。韓中関係はまた悪化するはずであり、その波紋は確実にTHAAD当時よりも大きくなるだろう。1962年のキューバミサイル危機が話題に挙がる理由だ。