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【噴水台】香港のデモとスイスの時計2

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.27 11:02
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1969年、日本の時計メーカーであるSEIKO(セイコー)は「Astron(アストロン)」という名前の時計の発売を開始した。当時まで、時計はぜんまい装置を利用した時計が主流だったが、アストロンは時計の概念を変えた革新的製品だった。水晶振動子に電気を流して動かす「クォーツ(Quartz)」時計の誕生だった。

職人が長い時間かけて手作業していた機械式時計とは違い、クォーツ時計は安く大量生産が可能で、誰にでも作ることができた。数百年の歴史を誇っていたスイスの高級時計の没落が始まった。1980年代中盤、機械式時計が「ぜいたく品」として再び脚光を浴びるまで、スイスの時計産業は暗黒期を送らなければならなかった。いわゆる「クォーツショック」だ。

 
クォーツを越えて移動通信、衛星を利用した時計が登場したが、スイスの時計は生き残った。ムーブメント(時計の内部機械装置)専門会社は巨大資本に吸収され、スウォッチグループ・リシュモングループ・LVMHのような大型企業に再編された。時間を知らせる本来の機能は色あせたが、ぜいたく品としての地位はさらに高まった。

ブルームバーグ通信は今月19日、「スイスの時計が35年ぶりに最悪の実績に近づいた」というタイトルの記事を掲載した。世界経済の下落と香港の民主化デモの影響でスイスの時計メーカーが「クォーツショック」末期の1984年以来、最悪の実績を記録するだろうとの内容だ。

スイス時計協会(FHS)によると、11月末現在のスイスの時計輸出は前年同期比13%減となった。香港と中国への輸出がそれぞれ26.7%、5.5%減少したほか、ドイツへの輸出も1.9%減少した。シンガポール(+29.6%)、日本(+7.8%)輸出は増えたが「高級時計市場の上得意」中国人が購入を手控えたことが最も大きな打撃になった<中央日報9月20日付『【噴水台】香港のデモとスイスの時計』記事参照>。「クォーツショック」から30年、強気だったスイスの時計産業が再び危機を迎えている。

イ・ドンヒョン/産業1チーム次長

【噴水台】香港のデモとスイスの時計

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