【グローバルアイ】「かわいい」を拒否した伊藤詩織さん
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.24 09:13
オリニチプ(保育園に相当)の学芸発表会舞台に登場した娘の姿に、私と夫は大いに驚いた。娘は肩を出したピンクのドレスにプラスチックの銀のティアラをかぶっていた。プリンセスの歌に合わせて控えめな手の動作でお姫様ダンスを踊った。保護者たちは口々に「かわいい」と言って褒めそやした。男の子は武術のデモンストレーションを発表した。お姫様の服を着てかわいらしい笑顔を浮かべている娘を見て、正直ややきまり悪さを感じた。まだ子どもたちに「女の子はかわいく、男の子はかっこよくあらねばならない」という20世紀の古い性観念を植え付けているのではないかと思ってだ。
「日本女性は有能であることよりもかわいく見せなければならないという圧力を受ける」
安倍晋三首相の昭恵夫人が2016年、ある外国報道機関とインタビューでこのような話をした。日本男性はバリバリ仕事ができる女性よりは可愛くよく笑う女性のほうが好きだということだ。そのため、甚だしくは才能のある女性さえかわいいふりをして、このような「かわいい文化」が女性の社会進出を邪魔しているとのことだった。