【コラム】不動産暴騰は文在寅政権の庶民搾取ではないのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.16 13:21
2000年1月、アフリカのジンバブエである銀行が宝くじの抽選を行った。司会者は当選者を確認した後、言葉を失った。巨額の賞金の主人公は現職大統領だった。独裁者ムガベは自分と閣僚の月給を倍に増やすだけでは足りず、購入者に還元されるべき宝くじの賞金を自分のものにしたのだ。『国家はなぜ衰退するのか 』の共著者ダロン・アセモグルMIT大経済学科教授とジェームズ・A・ロビンソン・ハーバード大政治学科教授は国を失敗に追い込む搾取的制度の事例としてこの場面を想起させている。
文在寅(ムン・ジェイン)政権の張夏成(チャン・ハソン)、金秀顕(キム・スヒョン)元青瓦台(チョンワデ、大統領府)政策室長はマンション価格の暴騰で財産が10億ウォン(約1億円)ほど増えた。1級以上の元・現職青瓦台参謀の財産も大きく増えた。文大統領の「不動産問題は自信がある」という言葉を信じた国民の悲嘆に暮れている。ムガベの宝くじ詐欺と何が違うのか。