【コラム】精神健康に対する国家のリーダーシップを見せてほしい=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.12 10:52
精神健康が大衆の日常に近づいている。よく言われる「ストレス」と「憂うつ」だけでなくアン・インドク事件とイム・セウォン教授死亡に触発された朝見病患者の治療と保護をめぐる論議、また再び増加した自殺死亡率に至るまで私たちは毎日のように精神健康を語って、聞いて、見ている。
日頃から聞こえる精神健康に関する声は精神健康のために何をしなければならないのか、良質のサービスをどのように受けることができるのかなどの質問をはらんでいる。精神健康政策が始まって20年が経つ間、精神健康のニーズを満たすための政策的な努力がなかったわけではないが、依然として長期入院中心の医療サービス、精神健康サービス間の分離性、慢性的な人材・予算不足問題などがある。
このような状況で精神健康問題による社会・経済的な負担が増えている。精神疾患による社会・経済的コストは2015年11兆3000億ウォンを上回った。全体国民の25%が一生一回以上精神健康問題を経験しているにもかかわらず、精神疾患に対する偏見は依然として存在し、地域社会のインフラが不足して精神健康サービスに対するアクセシビリティも悪い。