河村建夫韓日議員連盟幹事長が１１日、東京都内で開かれた講演で「李洛淵（イ・ナギョン）首相から今月中に辞任する意向を伝えられた」と明らかにしたと時事通信が報じた。

強制徴用問題と関連して河村幹事長と頻繁に疎通してきたことで知られている李首相が辞任の意向を直接明かしたことから首相辞任の時期が差し迫っているのではないかという見方が出ている。河村幹事長はこの日の講演で「１週間程前に電話で（辞任の意向を）伝えられた」と述べ、李首相の辞任は次期大統領選の出馬準備のためと紹介した。

河村幹事長は知日派である李首相と先月２５日にも直接電話で話すなど緊密なコミュニケーションを取ってきたことが知られている。９月には韓国を訪問して李首相と姜昌一（カン・チャンイル）韓日議員連盟会長などに会ったという事実に言及して「韓国政府が強制徴用問題と関連し『１＋１＋α』案を提案してきた」とも明らかにした。

李首相の辞任時期については、国会予算案処理が終わっただけに、早ければ今週中に辞退する可能性があるという見方も出ている。盧英敏（ノ・ヨンミン）大統領秘書室長は最近「政治家出身の政府関係者の来年の総選挙への出馬を妨げない」と述べている。