効果少ない景気浮揚策…今年の財政赤字11兆ウォンに=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.11 12:01
年末が近づく中、財政赤字は11兆4000億ウォン(約1兆380億円)に達した。景気浮揚のために年中、財政支出を増やしたが、回復の兆しは見えず、法人税・所得税など主な税収の徴収速度が遅かった。
企画財政部が10日に発表した「月間財政動向12月号」によると、今年1-10月の累計統合財政収支(総収入-総支出)は11兆4000億ウォンの赤字となった。前年同期は28兆7000億ウォンの黒字だったが、今年は赤字に転じた。1-10月の統合財政収支が赤字となったのは統計を出し始めた2000年以降初めて。国民年金・健康保険など社会保障性基金収支を除いた管理財政収支は45兆5000億ウォンと、前年同期比39兆8000億ウォン減少した。
10月までの財政赤字は勤労奨励金(EITC)支給などで過去最大幅の財政赤字となった前月と比べると減少した。付加価値税徴収なども赤字幅の減少につながった。しかし今後の税収は総合不動産税ほどしかなく、年末の財政赤字は過去最大に近づくと予想される。