韓国で栽培されたシャインマスカットが、その高い人気で韓国のブドウ輸出を主導している。

９日、農林畜産食品部と韓国農水産食品流通公社（ａＴ）によると、今年に入って１０月末までの韓国産ブドウ輸出額は１３００万ドル（約１４億１１１５万円）で、昨年同期（９６０万ドル）と比べて３５％増加した。

ブドウ輸出の９０％以上を占める品種はシャインマスカットで、とりわけ中華圏で人気が高い。ａＴによると、中華圏市場におけるシャインマスカットの需要は急増しているが、栽培技術が不足していて栽培する農家がそれほど多くない。一方、日本産シャインマスカットは品質には優れているが価格が高い。

反面、韓国産シャインマスカットは優れた品質ながらも価格が日本産と中国産の中間水準ということで価格競争力が高いと評価されている。

ａＴは「ブドウは韓国から中国に輸出可能な唯一の新鮮果実で、国産シャインマスカットの優れた品質と合理的価格で人気を呼んでいる」とし「高級イメージ構築のために品質管理に努力しなければならない。また、中華圏の名節を狙った先物市場攻略も功を奏するだろう」と見解を明らかにした。