【社説】検察・警察の「下命捜査」疑惑で勢力争い、国民だけが苛立つ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.09 10:15
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の「下命捜査」疑惑をめぐる検察と警察の対立が次第に拡大している。昨年、金起ヒョン(キム・ギヒョン)前蔚山(ウルサン)市長に関連した捜査を担当していた蔚山地方警察庁所属の警察官10人余りが検察の召喚に応じなかったという。検察は警察が組織的に捜査を拒否するのでないか疑念を呈している。一方、警察は「全面的に個人の判断」という立場だ。
検察と警察が下命捜査疑惑事件に関連して極端に対立してきたというのは公の事実だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の下命捜査疑惑で検察の取り調べを受けていた中で命を絶った前青瓦台民情首席室行政官(検察捜査官)の携帯電話をめぐっても検察と警察は衝突した。検察が先に確保した故人の携帯電話を警察でも調べる必要があるとして押収捜索令状を申請したが検察が棄却した。警察は死亡経緯の把握のためには必要だとして2度も令状を申請し、検察は剖検結果がすでに出てきて警察が携帯電話を見る理由がないという立場で対抗した。