【コラム】バシール政権の突然の崩壊、北朝鮮でも起きるだろうか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.06 13:14
韓国人が関心を持つべき国を一つ紹介したい。それは、スーダンだ。北朝鮮は様々な面で東ドイツよりスーダンに近い。スーダンはオマル・アル=バシール大統領の統治の下に北朝鮮のように厳格な統制体制を維持した。国民のほとんどが貧しいのに権力者は贅沢な生活を享受していた。1年前まで誰もアル・バシール大統領の没落を予想しなかった。彼は大統領職を再任し、国連の制裁を耐え抜いた。
そのような彼が結局、没落した。すべての過程が突然展開した。政権崩壊の兆しは経済難から初めて現れた。2018年末、食料品の値段が引き上げられると国民が反発し始めた。不満の表出は多数の国でよくあるもので、不満が必ずしも政治的脅威につながるわけではない。ところが、2018年12月19日突然スーダンが爆発した。最初は北スーダンで、続いて全国各地で階層を問わず市民が道路に溢れ出た。アル・バシール政権はデモの参加者を殺して逮捕した。インターネットを防いで外部の世界との接触を遮断した。