【社説】「セルコリア」行進…韓国株を売る理由ある
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.06 09:32
韓国からのエクソダスなのか。外国人投資家の動きが尋常でない。連日、韓国株を売っている。先月7日から昨日までほぼ1カ月間、一日も欠かさず韓国株を売っている。累積売り越し額は5兆ウォン(約4570億円)を超える。その余波で株式市場は値下がりしている。先月「セルコリア(韓国株式売却)」行進が始まった後、KOSPI指数は4%下落した。今月に入ってからは韓国国債先物までも売っている。国債の価値も落ちると判断しているのだ。
外国人が韓国株式・債券を売るというのは、韓国経済がそれだけ良くないという傍証だ。今年は2%成長も厳しい。来年も2%序盤と予想される。成長率統計が最初に出された1954年以降、類例がない2年連続の低成長だ。英フィナンシャルタイムズさえも「50余年間で最悪」と報じるほどだ。
これには米中貿易戦争と半導体価格下落のような外生変数も作用した。しかしそれがすべてではない。政策の失敗を無視することはできない。所得主導成長は雇用惨事を招いた。韓国コンビニエンスストア産業協会によると、昨年1年間だけで全国のコンビニでフルタイム雇用が4万2400件も減少した。「親労組・反企業」一辺倒の政策は企業の投資意欲を失わせた。設備投資は1年間ずっと減少している。未来を準備しようと企業は苦闘するが、きめ細かい規制の前で力尽きる。