金正恩委員長、今月下旬に労働党全員会議…韓米「北が重大事変を準備」情報入手(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.05 08:43
北朝鮮が非核化交渉の期限に定めた、いわゆる「年末期間」を控えて米朝が激しく対立し、韓半島(朝鮮半島)情勢が悪化している。北朝鮮は4日、朴正天(パク・ジョンチョン)朝鮮人民軍総参謀長名義の談話を出し、「米国が武力を使用すれば我々も相応の行動を加える」と明らかにした。朴総参謀長は談話で「米大統領が3日、英国で行われたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議期間に、我々に対するくだらない発言をしたということを聞いた」とし「自国が保有する武力を使用するのは米国だけが持つ特権ではない」とし、このように述べた。続いて「武力の使用は米国にぞっとすることになるはず」と脅迫した。
トランプ米大統領が前日、英ロンドンでのNATO首脳会議で北朝鮮に対し「必要なら武力を使用することもある」と発言すると、北朝鮮が翌日、朴総参謀長の談話で正面から受け返したのだ。その間、崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官ら外務省側が対米談話を出していたが、軍部の人物が談話を出したのは異例だ。朴総参謀長は北朝鮮の軍部序列2位。朴総参謀長は「我々の武力の最高司令官もこれ(トランプ大統領の武力への言及)を非常に不快に感じた」とも伝えた。北朝鮮軍最高司令官は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長だ。
北朝鮮朝鮮中央通信はこの日午前、「重大な決定」を議論するため労働党全員会議を今月下旬に開くと報じた。トランプ大統領が北朝鮮に対して「武力使用」に言及し、2017年末以来およそ2年ぶりに金委員長を「ロケットマン」と呼んだ後に、北朝鮮が出した発表だ。朝鮮中央通信は「朝鮮革命の発展と変化した対内外的情勢の要求に合うよう重大な問題を討議、決定するために朝鮮労働党中央委員会第7期第5次全員会議を12月下旬に開くことを決定した」と発表した。全員会議は党大会と党大会の間に重要な路線や対内外政策の変化を決める政策決定機構だ。