トランプ大統領、NATOに防衛費交渉で勝利…米国負担分22%→16%で合意
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.03 10:28
ドナルド・トランプ米国大統領が「金持ち国の防御に途方もない金を使っている」としながら防衛費を圧迫する時に彼が思い浮かべる場所は韓国と欧州、正確には北大西洋条約機構(NATO)同盟国だ。米国は韓国と来年度以降に適用する防衛費分担金特別協定(SMA)を交渉中で、トランプ大統領は就任以降一貫してNATO加盟国に防衛費引き上げを圧迫してきたためだ。
NATOがトランプ大統領の圧迫に両手を挙げた。トランプ大統領の要請通りに防衛費支出を増やしていて、米国のNATO負担金も大幅に減らすことにした。これに伴う予算不足分は米国を除く加盟国が埋めることにしたとワシントン・ポスト(WP)とCNNが先月29日(現地時間)、報じた。NATOに対するトランプ大統領の勝利で、年末の期限が近づいている韓米防衛費交渉にもその影響が予想される。NATOが防衛費を引き上げて米国の負担金を減らした先例を米国交渉チームがこの交渉にも持ち込むことができるからだ。
CNNは国防総省とNATO官僚の言葉を引用し、NATO加盟国がNATO予算に対する米国の負担を減らすことに合意したと報じた。これまで米国はNATO予算の22%を負担していたが、2021年からはドイツとほぼ同じ水準の16%となる。負担金の縮小で米国は毎年約1億5000万ドル(約164億円)を節約できることになった。