韓国の成長動力である「輸出」が１２カ月連続で前年同月比でマイナスを記録した。産業通商資源部は１日、１１月の輸出額が通関ベースで４４１億ドル、輸入額が４０７億３０００万ドルとなり、前年同月比でそれぞれ１４．３％と１３．０％減少したと明らかにした。

輸出は昨年１２月から１２カ月連続で減少している。２０１５年１月から２０１６年７月まで１９カ月連続減少して以来最長期間の下降曲線を描いている。特に輸出額減少幅は６月の１３．８％から６カ月連続で２桁を記録中だ。

産業通商資源部は対内外の不確実性が続く中で主力である半導体と石油化学業種の不振が続いた上に、大型海洋プラントの引き渡し取り消し、操業日数減少などの要因が複合的に作用したのに伴ったと分析した。先月の半導体輸出は前年同月比３０．８％減り石油化学は１９．０％、石油製品は１１．９％減少を記録した。船舶は６２．１％急減した。

ただ対中輸出減少幅が４月以降で最も低い１２．２％を記録するなど鈍化し、これまで振るわなかったコンピュータと無線通信機器などの輸出が好調傾向に転じるなど一部に回復の兆しも見られた。来年１－３月期には反動効果などによりプラスに転換するだろうというのが産業通商資源部の見通しだ。

産業通商資源部関係者は「米中貿易紛争、世界景気鈍化、英国のＥＵ離脱関連の不確実性などでイタリアを除く１０大輸出相手先のいずれも先月の輸出はマイナスを記録した。しかし厳しい条件にもかかわらず、韓国は今年３年連続１兆ドル輸出達成が可能だろう」と話した。