【時視各角】日本の自画自賛は無視せよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.26 09:06
韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄騒動はチョ・グク事態とさまざまな面で似ていた。専門家が引き止めるのも聞かずに破棄と任命を強行したことや、それぞれ92日間と35日間にわたって大騒ぎをしたわりにはこれといった収穫もなく元の鞘に戻ったという点も全く同じだ。もちろん、今月22日に青瓦台(チョンワデ、大統領府)がGSOMIA破棄を撤回したことは容易ではない決定だったはずだ。「では何のために破棄を宣言したのか」という非難が出てくることは分かっていたにもかかわらず、広い意味での国益のために恥辱を甘受したことは間違いない。それが米国圧力のせいであっても、日本の必要性のためであってもだ。
1968年、米国の情報収集艦「プエブロ号」が北朝鮮に拿捕されて82人の身柄が拘束されたことがあった。ジョンソン政権は、11カ月間の交渉の末に、「北朝鮮の領海を侵したのは間違いだった」とする屈辱的な謝罪文にサインをして捕虜を返してもらった。当時のニューヨーク・タイムズはこう報じている。「ジョンソン政権が米国の自尊心に小さな犠牲を甘受したことは賢明な決定だった」と。今回もやはり文在寅(ムン・ジェイン)政府の自尊心を傷つける決定だったかもしれないが、最悪の状況は避けた正しいUターンだった。