防衛費交渉Tリスク…「米国チーム、トランプ大統領に見せようと決裂」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.21 09:09
初めての韓米防衛費交渉決裂をめぐり米国側の「隠された理由」があるという見方が出ている。19日、交渉開始から80分で交渉場所を出て行った米国側は「韓国との立場の違い」を決裂の理由に挙げた。しかし外交関係者の間では米政府内の気流に今後の韓米関係に対する計算までが込められたという分析がある。米交渉チームがトランプ大統領を満足させようと最初から過度な要求をしたという話が出ている。米国側の「50億ドル請求書」は前例がなく根拠も明確でない。米政府当局者もこれを知っている。
しかしトランプ大統領が「50億ドル」を主張し、交渉チームはなんとかして金額を合わせなければいけない困難な状況だという。トランプ大統領に重要なのは項目ではなく総額ということだ。第11回SMA交渉開始前から韓米交渉チーム内部では「Tリスク」(トランプリスク)という言葉が出ていたほどだ。
ジェームズ・ディハート米防衛費交渉代表は韓国から増額を引き出し、同時にトランプ大統領も満足させる任務を負っているということだ。峨山政策研究院の申範チョル(シン・ボムチョル)安保統一センター長は「この金額がとんでもないということは米国政府の人たちも知っている」とし「今回の決裂は米交渉チームが『これほど強い態度で臨んだ』ということをトランプ大統領に見せるため」と話した。