【コラム】日本との「材部装」交易は継続していくべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.20 08:01
-20.6%。対前年比今年10月末までの対日本貿易収支が大幅に減少した。昨年は10月末までの貿易収支赤字が206億ドル(約2兆2400億円)だったが、今年は163億ドルに減少した。年末までこの傾向が続けば、対日貿易赤字が2003年以降16年ぶりに初めて200億ドルを下回ることになる。対日貿易赤字が減った要因はさまざまなものがあるだろうが、やはり半導体用材料・部品・装備(材部装)の輸入が大幅に減ったことが大きい。韓国政府はさらに進んで、材部装の「脱日本」が成功すれば対日貿易不均衡の流れが完全に変わるだろうという期待でいっぱいだ。
対日貿易不均衡の解消は歓迎すべきだが、問題はバリューチェーンによって絡まった韓日中の経済構造がそれほど簡単ではないというところにある。過去50年間かけて構築してきた産業構造を一気に変えることはできず、対日貿易赤字だけを減らそうと奔走したところでかえって逆効果だけを生む可能性がある。我々は日本から材部装を購入し、これを加工・組立して中間材として作り、中国に輸出して売る産業構造を持っている。そのためある年は日本に対しては240億ドル程度の赤字となり、中国に対してはその倍を越す557億ドルの黒字となった(2018年基準)。