【時論】批判的欧州進歩、守旧的韓国進歩
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.13 13:06
労働者の痛みと悲しみを描いた進歩陣営S詩人の文を読むと胸が詰まる。そして言葉を失ってしまう。ところがそこまでだ。その痛みと悲しみが結局は各種問題ごとに「ただ一度も民衆武力なしで世の中が変わったことはない」という闘争扇動の言葉に変質するためだ。
そこで彼に問いたい。10年ほど前に京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)の米軍基地に対し「北東アジア戦争基地」としながら「大楸里(テチュリ)の美しい人々の共同体を多国籍戦争機械に渡すことはできない」として竹棒を持ったその詩人がそれから10余年後に北朝鮮が核兵器で安保を威嚇するいま依然として同じ考えをしているのか気になる。
資本の歴史は貪欲の歴史で、労働の歴史は涙の歴史という進歩の主張に耳を傾け「叙情にも階級性がある」という詩人の言葉にうなずきながらも戦うべきことと戦うべきでないことを区分できない韓国的進歩の限界に背を向けることになる。