【コラム】トランプ大統領だけを見つめる北朝鮮、来年初めが危険だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.12 09:30
たびたび「死ぬか生きるか」の外交に臨む場合がある。ところが、最近北朝鮮が米国との非核化交渉に臨む態度を見ると「死ぬわけでも生きるわけでもない」中途半端な状態を維持する新たな戦略を開発したようだ。
北朝鮮はストックホルム米朝実務者会談が決裂した後、「対朝鮮敵対視政策を、完全かつ不可逆的に撤回するための実際的措置を講じる前は、今回のようなおぞましい会談が再び行われてほしくない」と強硬な立場を明らかにした。交渉を終結させないとする一方で、事実上の進展不可状態にしたのだ。「対北敵対政策撤回」を米朝対話の結果でない前提条件として提示したためだ。北朝鮮側の交渉人が「対北敵対政策撤回」を明確に定義したわけではないが、最近の要求事項を見ると、韓米合同軍事演習の完全終了と制裁撤回を意味しているようだ。これは米国としては大きな譲歩を甘受しなければならない条件であり、交渉テーブルに座る前に核心事項を受諾するよう米国に迫っているのと同じことだ。