【取材日記】黒字に自信を見せながら「歴代級」財政赤字=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.11 11:21
国庫から出ていくお金(総支出)より入ってくるお金(総収入)が多いと強調していた韓国政府の見通しは見事に外れる状況だ。企画財政部が8日に発表した「月間財政動向11月号」によると、今年1-9月の国税収入は前年同期比で5兆6000億ウォン減少した。1-9月の統合財政収支(総収入-総支出)も過去最大の26兆5000億ウォン(約2兆5000億円)の赤字となった。今年10-12月期の総収入が過去8年間の平均水準を維持しても、統合財政収支の赤字は1兆6000億ウォンとなる見込みだ。国会予算政策処はこれより多い4兆4000億ウォン規模の財政赤字を予想した。
政府はこうした状況を予測したのだろうか。4月に洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は税収不足を懸念する記者団の質問に対し、「年間で見ると税収の減少なく政府が予想した数値(1兆ウォンの黒字)に近いところにあるはず」と答えた。結果は見ての通りだ。有名な経済研究所の経済成長率予測も外れる状況で、政府だからといって税収予測が正確であるはずがない。重要なのは予測が外れる兆候が表れた時に見せる政府の態度だ。