【社説】「北朝鮮オールイン」をやめてこそ外交問題が解決される=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.06 08:54
文在寅(ムン・ジェイン)政府が任期の折り返し点を目の前にした現在、最悪のどん底に落ちた部門の中の一つが外交・安保分野だ。政権が命運をかけた韓半島(朝鮮半島)の平和プロセスは歴史的な米朝首脳会談を2回も行ったにもかかわらずミサイル・核爆弾の一つもなくすことができなかった。6月板門店(パンムンジョム)で米朝首脳が約束した実務会談さえまともに実現していない。精一杯期待を集めた北朝鮮問題がますます複雑化している。
韓半島(朝鮮半島)周辺に目を向けてももどかしいばかりだ。米行政府の韓半島問題担当者は文政府が北朝鮮側報道官のように振る舞うとして不信の目をそらしていない。韓米同盟の堅固さを象徴した合同演習は突然中断され、米国が幾度も約束した「拡張抑制」という保護膜は内容さえ定かでない。それでもトランプ行政府は防衛費分担金を5倍も多い50億ドル(約5500憶円)に引き上げてほしいと責め立てる。血で結ばれた韓米同盟にヒビが入る音が所々から聞こえている。