【噴水台】すべての政府は嘘をつく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.05 10:43
報道機関のカメラ記者4~5人が検察庁の回転ドアの外に押されて追い出された。ある記者が怒声を上げながら持ちこたえる間に別の記者がエレベーターに乗って寝そべったが、検察職員の腕力に耐えることはできなかった。約20年前、ソウルのある検察庁でのハプニングは当時検察が被疑事実公表を傍観するという批判を受け、検察庁舎内部での撮影を電撃的に禁止して起きた。当時床に身を投げ出して「検察のやつらをどう信じられるのか」と自責した先輩の話を思い出す。似たような衝突が繰り返された後にフォトラインが検察庁舎の外に引かれ始めた。
「記者の席」は検察庁からますます遠ざかってきた。長く検察の功過を見守ってきたソウル中央地検1階の記者室も2012年に新築されたソウル高等検察庁に移され捜査現場と隔離された。当時「発表することだけ書き取れということなのか」という反発は被疑者の人権保護に押された。最近では法務部が「誤報記者出入り制限」などの内容を法務部訓令(刑事事件公開禁止などに関する規定)として出すに至った。