北朝鮮の金平一駐チェコ大使、31年間の「海外島流し」終了…韓国国家情報院「近いうち交代されて帰国」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.05 09:12
北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の異母弟であり、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の叔父である金平一(キム・ピョンイル)駐チェコ北朝鮮大使が30年間続いた事実上の「島流し生活」を終了する。
国家情報院は4日、国会情報委員会国政監査で「金平一大使が近い将来交代されて帰国するものと見られる」と報告したと情報委野党幹事である自由韓国党のイ・ウンジェ議員がブリーフィングで明らかにした。
金平一氏は金日成(キム・イルソン)主席と金主席の2番目の夫人、金聖愛(キム・ソンエ)氏の間で生まれた。金大使の姉であるキム・ギョンジン氏の夫であるキム・グァンソプ駐オーストリア北朝鮮大使もともに帰国する可能性があるというのが国家情報院の説明だ。金大使は金日成主席に似た容貌と合理的な性格で金日成主席を継承する有力候補とされてきたが、金正日総書記との権力争いで押され、金正日総書記によって「白頭(ペウトゥ)血統」の小枝に分類されて海外を転々とした。1988年ハンガリー大使に赴任した後、ブルガリア・フィンランド・ポーランド大使を経て2015年チェコ大使になった。金正恩委員長の叔母の夫、張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されて異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏が2017年マレーシアで暗殺された後、次の標的になり得るという見方もあった。その後、欧州内脱北者団体が金平一氏を首班とする亡命政府をたてるという発表をしたこともあり、彼の帰国の背景が注目される。