【社説】北朝鮮の挑発かばうほど制裁解除は遠くなるだけだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.04 11:14
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の母親の葬儀中の先月31日、北朝鮮は超大型放射砲試験射撃が成功したと明らかにした。2度発射された放射砲の射程距離は370キロメートルほどと現れた。韓国軍指揮部がある鶏竜台(ケリョンデ)と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国防委員長が極度の脅威を感じるというF-35ステルス戦闘機が展開する清州(チョンジュ)空軍基地がいずれも北朝鮮の放射砲射程圏内に入ることになったのだ。「今回の放射砲射撃の結果、敵の集団目標や指定された目標区域を超強力に焦土化できることになった」という朝鮮中央通信の報道が誇張に聞こえない理由だ。北朝鮮は5月から12回もイスカンデル級短距離ミサイルと潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)試験発射をした。射程距離が500キロメートル前後で韓国全域を打撃できる超強力先端武器だ。
それでも青瓦台(チョンワデ、大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は1日の国会で「北朝鮮が開発するミサイルは重い脅威になるとは見難い」とした。非常に危険で誤った状況認識だ。鄭室長はさらに進んで「われわれも北朝鮮より少なからずミサイル試験発射をしている。量的・質的にわれわれのミサイル能力は北朝鮮より優勢だ」とした。北朝鮮は核開発で国連の制裁を受けており、特に弾道ミサイル発射は安保理が何回も決議を通じ厳しく禁止してきた事案だ。国際規範を順守し合法的なラインの中でミサイル試験発射をしてきた韓国と北朝鮮を同じ線上で比較することから話にならない。