<Mr.ミリタリー>東アジアはミサイル競争…韓半島がさらに危険に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.25 14:36
欧州で始まった中距離ミサイル(INF=Intermediate-Range Nuclear Forces)の火がついに東アジアに移った。避けられない危険が近づいている。米国が日本と中距離ミサイル配備の協議を始めるからだ。朝日新聞によると、米高官は18日、日本を訪問し、防衛省と外務省の幹部と新型中距離ミサイルの配備について議論した。エスパー米国防長官はINF条約が終了した8月2日、豪州で「冷戦時代の軍縮条約(INF条約)から離脱しただけに、太平洋地域に数カ月以内に中距離ミサイルを配備したい」と述べてから2カ月ぶりだ。韓半島(朝鮮半島)を含む東アジア地域でミサイル競争が始まった。
米国の中距離ミサイル配備の動きに中国とロシアは強く反発している。中国はエスパー長官のミサイル配備発言に対し、国営環球時報(8月5日)を通じて「韓国・日本は米国の盾にも中国の敵にもなるべきでない」と警告した。韓国と日本が米国の中距離ミサイルを配備すれば中国は敵と見なすということだ。中国の魏鳳和国防相も21日、中国主導のアジア・太平洋地域安保対話の香山フォーラムで「(米国の中距離ミサイル配備は)地域の安保の不確実性を高めるだけだ」と述べた。ロシアはさらに激しい。ロシア下院のコサチョフ外交委員長は8月5日、タス通信のインタビューで「米国の中距離ミサイルを配備する国は潜在的な核攻撃目標になるだろう」と述べた。
INFがどういうものであって米国はアジア太平洋地域に配備しようとし、中露は激しく反発するのか。INF条約は米国のレーガン大統領と旧ソ連のゴルバチョフ共産党書記長が1987年に合意した両国の軍縮条約だ。最も成功的な軍縮事例であり、この条約で射程距離500-5500キロのすべての地上発射および巡航ミサイルを廃棄した。