【コラム】コーナーストーン、韓国の人工衛星産業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.24 09:05
中にいる時はよく分からない。その存在の重みを。外に出てみると初めて分かる。家族、恋人、国の話だけではない。急変する世の中を渡り歩く韓国企業もそうだ。
人類の月着陸50周年を迎え、米ワシントンで開催されている「2019国際宇宙大会(IAC)」に来ているが、母国から目につく報道資料を一つ受けた。30日に「KAIST(韓国科学技術院)人工衛星研究所創立30周年記念式」が開かれるという内容だ。記念式には韓国初の国籍衛星「ウリビョル1号」の父と呼ばれる故崔順達(チェ・スンダル)元逓信部長官の家族も出席する。
崔元長官は米スタンフォード大で電子工学を専攻し、JPL研究所で宇宙船通信装置研究委員を務めた。その後、宇宙産業の不毛地だった韓国のKAIST(韓国科学技術院)に1989年に来て人工衛星研究所を設立し、宇宙分野の人材養成と衛星技術伝授のために当時の学部生を英国のサリー大学に派遣した。韓国の人工衛星研究はこのように一人の先覚者から始まった。