【コラム】「シャワー室歌唱力」を信じない大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.22 11:47
最近接した国際ニュースのうち圧巻はトランプ大統領の「クルド」発言だった。トランプ大統領はテロ団体IS制圧に最も貢献したシリアのクルド族に突然、背を向けた。支援にお金がかかるという理由だ。そしてこれを非難するメディアに「クルドもノルマンディで我々を助けなかった」と語った。75年前の第2次世界大戦のノルマンディ上陸作戦まで持ち出すトランプ大統領の奇異な発想と無知にはあきれる。
それだけではない。トランプ大統領は来年6月に米国が開催する予定のG7首脳会議をフロリダの個人所有のゴルフリゾートですると述べた。6月は客室予約率が40%にもならないオフシーズン。大統領の職位を利用して利益を得ようとしているという非難を浴びると、トランプ大統領は先週末、計画を撤回しながら「敵対的メディアと彼らのパートナーの民主党は狂っている」と語った。
恥も知らない。事理分別力もない。他国の大統領を自分の手下のように扱い、欠礼も気にしない。「私は米国の大統領だ」という態度だ。そして自分に不利なことは無条件に「それはフェイクニュースだ」と叫ぶ。このため1776年以降に選出された44人の歴代大統領のうち最低の評価を受ける。米政治学会の調査の結果だ。100点満点でわずか12.34点。そうだ、1位の部門もある。ゴルフの実力だ。にもかかわらず40%ほどの支持率を維持しているのは、米国国民がろうそくを持ってホワイトハウスの前に集まらないのは▼強い経済▼弱い野党▲FOXニュースの3セットのおかげだ。