【社説】過去最低の政策金利…政策転換の信号を確実に出すべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.17 13:35
韓国銀行(韓銀)が昨日、政策金利を1.50%から1.25%に引き下げた。7月の利下げから3カ月ぶりだ。これで2年前に抜け出した過去最低金利に戻った。それだけ景気の下降が尋常でないということだ。韓銀、国際通貨基金(IMF)など国内外の機関は相次いで韓国の成長率予測値を下方修正している。民間では2%成長も厳しいという悲観的な見方が多い。こうした状況で物価上昇率までがマイナスに転じて「D(デフレーション)の恐怖」も強まっている。政府は杞憂だと強調したが、韓銀としてはただ眺めているわけにはいかなかったのだろう。
問題はこれが底ではないかもしれないという点だ。市場では近いうちに追加の利下げが避けられないという声もある。韓国経済が一度も足を踏み入れていない「0%台金利時代」が到来する可能性もなくはない。現在、対内外の経済環境は濃霧に包まれている。米中が「スモールディール」に成功したというが、世界経済の不確実性を解消するには力不足だ。国内的には高齢化のような人口構造的な要因がある中、韓日関係、政治不安など経済外部の問題も多い。政策金利0.25%の引き下げでは景気回復は難しいというのが多数の経済専門家の予想だ。政府が財政出動で対応するというが、財政の余力がいつまで続くかも疑問だ。