「長期低迷の懸念が高まっている。厳しい経営環境を克服するためには基本に忠実にならなければならない」

許昌秀（ホ・チャンス）ＧＳ会長は１６日、ソウル江南区論ヒョン路（カンナムグ・ノンヒョンノ）ＧＳタワーで開かれたＧＳ役員会でこのように述べた。この日の会議には系列会社の最高経営責任者（ＣＥＯ）をはじめとする経営陣１５０人が参加した。

許会長はこの席で地政学的危機と長期低迷を同時に言及した。許会長は「経営環境が、国内では低い出生率や高齢化などの構造的な問題を抱えており、同時に日本の輸出規制、米中貿易紛争の長期化により世界的な景気の不確実性もますます高まっている」とし「これにより韓国も長期的な景気後退への懸念が高まっている」と述べた。

また「根拠のない楽観論で従来の行動方式を踏襲したり過度な悲観論に陥って萎縮したりしてはならない」とし「多様なシナリオ別対応戦略を策定し、自信を持って能動的な姿勢で対応して行かなければならない」と強調した。先立って７月に開かれた役員会でも許会長は「米中貿易紛争に続き、日本の輸出規制措置が新たに行われ、経済の支えである輸出も前年に比べて大幅に減少するなど、困難に直面している」とし、地政学的危機論を提起した。

この日、許会長は「基本しっかり定まれば道は自然に生じる（本立而道生）」という論語の一節を引用し、解決策を示した。許会長は「結局は困難を克服するためには基本に忠実でなければならず、我々が持っている基本的力量を強化することを怠ってはならない」と述べた。