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【噴水台】悪質なコメント=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.16 15:31
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「体を無料で売るXだね」。事故で幼い娘を失った親が子供の臓器を寄贈したという胸が詰まる記事にこのようなコメントが書き込まれた。悪魔も泣いて逃げそうな非倫理的な悪質コメントを書いた投稿者は、ある番組とのインタビューで「見る人が気分が悪くなればいいと思って書いている」と述べた。彼は「そうすれば『頭おかしいのか』『正気なのか』というコメントがつく」と言う。悪質なコメントを促すためにより残酷なコメントを書くというのだ。罪の意識はなかった。彼は告発される危険より悪質なコメントを書き込む楽しみの方が大きいから今後も止めるつもりはないと言った。「その人が傷ついても私は特に問題ないですから」。

悪質なコメントは匿名という盾の後ろで振り回す剣に他ならない。汚物のようなコメントは、対象となった人だけでなく見る人の魂まで荒れさせる。刃は芸能人やスポーツ選手などの有名人の方が向けられやすい。

 
才能あふれる25歳の女優が亡くなった。彼女は生前、無数の悪質なコメントと根拠のない噂に苦しめられた。苦痛に耐えきれず、一時活動休止を宣言したこともある。彼女は勇気を出して戻ってきたし、顔のない悪質なコメント投稿者に立ち向かった。「一度告訴してみました。同い年の学生でした。本人もストレスがあったと思います。それを私に八つ当たりしたみたいです」。彼女は加害者に善処し、理解しようと努めた。しかし、彼女の傷は容易に癒えなかった。

彼女がこの世を去った後、悪質なコメントの投稿者は少しでも後悔しただろうか。今、ここで起こっていることを見ると、全くそうは思えない。彼女と縁があった芸能人や元交際相手のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)には「お前のせいで死んだ」「お前も行きたいか」というコメントが数千件書かれている。集団で噛みついて傷つける新しい犠牲者を探している。私たちはいつまで悪質なコメントなどのために大切なものを失わなければならないのか。

イ・エスダ/福祉行政チーム記者

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