【中央時評】トランプの現状維持作戦(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.16 11:37
ストックホルムの米朝実務会談は決裂した。これは年内米朝だけでなく南北首脳会談も可能だと火をつけた人々には残念な便りだ。しかし、北朝鮮の非核化構造を理解している人々には驚くような結果ではない。なぜだろうか。
決裂を予想していた根本理由は現時点では米国が望む完全な非核化を金正恩(キム・ジョンウン)氏が受け入れる意向がないと判断しているためだ。金正恩氏は一部の非核化だけを行い、その見返りとしてすべての制裁解除と体制安全保障、そして経済支援を望んでいる。成功すれば残りの核とミサイルを保有することで実質的な核保有国になることができる。北朝鮮のこの狙いは寧辺(ヨンビョン)核施設と経済制裁の交換を試みたハノイ会談ですで現した。