<人・お金・企業が韓国から出ていく(中)>米国企業886社がUターンする間、韓国は10社…インセンティブに差
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.16 09:43
#.「もう韓国で事業する考えは全くない」。電話で話したオ・ジェフンさん(40代)はこう語った。オさんはカンボジアで輸出入通関と宅配業を主にする中小企業を経営している。7年前にカンボジアに定着したオさんは「韓国では町内のチキン店でも周辺の店と激しく競争しなければいけないが、ここではそれほどでもなくストレスも少ない。したがってビジネスチャンスも多い」と話した。カンボジアでの事業環境が改善されている点も韓国にUターンしない理由の一つだ。オさんは「カンボジア政府が物流インフラを改善し、通関作業も簡素化していて、事業にやりがいを感じる」と語った。
#.2003年に中国山東省に工場を設立して海外に工場を移した電子部品中小企業A社は、2017年3月にベトナムに生産工場を移した。A社の関係者は「韓国に工場を戻すことを検討したが、最低賃金2けた引き上げの話があり、採算がとれないという結論を出した」とし「海外事業場は人材管理が難しいため、税金など十分なインセンティブがあれば今後は国内工場に移すことも考えるが、現在の支援制度内ではその可能性はない」と話した。