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【グローバルアイ】日本台風と時ならぬラーメン論争

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.15 07:39
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日本列島が台風を相手に悪戦苦闘していた12日、SNS上で広がった論争に接した。非常食の買いだめで空になった日本のスーパーの陳列台に韓国ラーメンだけ残っている写真をめぐり議論が起きた。「日本人は台風で国がめちゃくちゃになっても韓国製品は買わない。私たちもそうしよう」という主張と、「辛い食べ物に慣れていない日本人に辛い韓国ラーメンは非常食に合わない」という反論がぶつかりあった。個人的には「いつ水が止まるかもわからないのに常識的に韓国に災害状況が近づいたからと(非常食として)プルダックポックンミョン(激辛めん)を買うだろうか」というコメントが最も印象的だった。

なぜ韓国ラーメンだけ残ったのか、本当に韓国ラーメンだけ残ったのか、写真だけでは判断が難しかった。だれが正しいのか間違っているのかを離れて残念なことは超強力台風と闘う隣国の不幸の前にこうした非文明的な論争が起きる韓日関係の現実だった。

 
東京から韓国世論を見ると気が遠くなる時が多い。「ボイコットジャパン」が大勢である韓国では今回の台風被害による日本の人的被害に対し「死亡者と行方不明者を合わせて50人を『突破』した」と話す人たちもいるという。

もちろん日本のSNSでの「反韓」世論も深刻な水準だ。チョ・グク法務部長官関連ニュースが爆発的な人気になるほど日本の「ノー文在寅」世論は韓国の「ノー安倍」に劣らない。よほどでなければネイバーの日本子会社が議論まで起こしながら文大統領のスタンプを販売しただろうか。

日本の有名ノンフィクション作家は最近朝日新聞とのインタビューで日本社会内部の反韓ムードに対し、「中国をやっつけよう」「中国を支援する米国もやっつけよう」としていた1930年代後半~40年代初めの感情の流れと似ているとした。

両国にはSNSでの扇動に劣らず対立をあおるメディアもある。「チョ・グク」で真っ二つになった韓国内の混乱、福島原発汚染水など互いの弱点をほじくることにばかり血眼になったような情けない報道が国民の知る権利に包装され流通する。韓日関係に精通した知人は「最大の問題は政治家らの争いではなく、『戻れない橋』を渡っている両国国民の反目」と懸念する。このように進んでは文在寅政権・安倍政権が終わっても両国国民の間のわだかまりをなくすのは難しいかもわからないということだ。

両国の専門家の間では「韓国と日本の政治指導者が支持勢力の結束や政治的利益を意識したために両国関係の膠着状態を打破できるほどの創造的リーダーシップを全く発揮しないでいる」という指摘が多い。リーダーがためらう間に両国国民間の感情の乖離はこのように『怪物』のように大きくなっている。

ソ・スンウク/東京総局長

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